BTOパソコンとは?フロンティアとは?
BTOパソコンとは?
BTOとは「Build To Order」の略称で、受注生産のパソコンの事です。メーカーが用意した構成の商品を、ユーザーがカスタマイズして注文する事ができます。
パソコンを自作する程の知識がない方や、時間がない方でも気軽に目的に沿った、コストパフォーマンスの高いパソコンを買う事ができます。
過去にパソコンを自作していたこだわりを持った人や、ゲームや写真編集、動画編集、クリエイターなどで、ハイスペックな性能を必要とする人達におすすめです。
フロンティアで購入するメリットは?
いくつもあるBTOメーカーからフロンティアを選んだ理由は、安さをメインとして、大手企業のグループ会社である信頼性、サポートの手厚さ、主要な構成部品に良いパーツを使っている事の4つです。
フロンティアは安いのか?
フロンティアは頻繁に開催されるセール対象になっているモデルが非常に安くなっているのが特徴で、セールの対象となったモデルと自分が必要な性能が合致すると、激安といえる値段で購入できます。
そのセールも、年末年始やGW、夏休みといったイベント時には毎回開催されているので狙ってみるといいですよ。セール対象は台数限定なので、予め自分に必要なスペックも把握しておきたいですね!
フロンティアの信頼性とは?
FRONTIER(フロンティア)の運営企業は、ヤマダ電機グループのインバースネット株式会社という企業になっています。
インバースネット株式会社は、ヤマダホールディングスが主要株主として出資しており、連結子会社としての安心感があります。
購入後のサポート体制は?
電話でのサポートは、10時から19時までと標準的な対応です。修理に関しては、BTOによくある配送を利用するものに加えて、ヤマダ電機の店舗で依頼する事ができます。
パソコンの故障はなかなか修理しづらいので、大手家電量販店のネットワークを利用できる点は、助かります。
肝心のパソコンの質は良いのか?
自作をしていた経験のある筆者も使っていた有名メーカー製の部品が、多数搭載されていました。ただ、性能に影響しない部分や、性能を維持しつつコストダウンをしたであろう下位グレード製品の採用が見られました。
それでも、パーツの追加や特殊な用途をしない限り使わない機能がカットされているだけで、十分な機能、性能を持ったものでした。
後述する詳細レビューで、写真と一緒に書いていきます。
フロンティアで購入するデメリットは?
セールが台数限定
通常の値段もコスパは良好ですが、安くなると分かっているとセールで、買いたいと考えますよね。そのセール時期まで待っても一定の台数限定なので、早い者勝ちで買えないかも知れない。待ってた上にこれではツライですよね。
買えなくても販売状況により、台数が追加されたり、別の類似モデルがセール対象になったりはするので、諦めずにチェックすると良いです。
届くまでに時間が掛かる
受注生産な上に、セール時期を狙って買いましょうって状況になるので仕方ないですが、比較的長めと口コミがあります。
筆者が買った時は、発送予定日が注文から7日後、配送に2日の9日後に届く予定でしたが、実際には、発送までに4日、配送に1日の5日で届きました。5日であれば、遅いという事もなく口コミも混雑時限定の話かも知れません。
ちなみに、配送状況をネットで確認してたら、当初の配送予定日まで営業所で保管される予定になってたので、自分で受取りに行きました。事前連絡を入れれば、快く対応して貰えます!
カスタマイズ性が低い
基本構成からカスタマイズして注文できるのがBTOパソコンですが、できる範囲があまり広くないです。幅広いモデルが多数あるので、十分選ぶ事ができますが、特定の組み合わせじゃないと納得ができない!って方に合うモデルがあるかは確認してください。
CPUクーラー、グリスをより良いものに、メインメモリをもっと多くしたい、電源容量を大きくしたい、追加のNVMe SSDや、SSD、HDDを載せたい程度であればカスタマイズできます。
レビュー本編
前置きが長くなり、お待たせしました。
フロンティア FRGXB660/WS15/NTK のレビューをしていきます。まずは、外観です。
外観




外部接続端子(前面)
- マイク入力 (モノラルミニジャック) x1
- ヘッドホン出力 (ステレオミニジャック) x1
- USB Type-A 2.0対応 x2
- USB Type-A 3.2(3.1/3.0) Gen1(Max 5Gbps) x2
外部接続端子(背面)
- PS/2(キーボード/マウス) x1
- USB Type-A 2.0対応 x2
- USB Type-A 3.2(3.1/3.0) Gen1(Max 5Gbps) x3
- USB Type-C 3.2(3.1/3.0) Gen1(Max 5Gbps)x1
- LAN(RJ-45) x1
- ライン入力(ステレオミニジャック) x1
- ライン出力(ステレオミニジャック) x1
- マイク入力(モノラルミニジャック) C
外部寸法 ※突起部含む
幅(W):約190mm x 高さ(H):約356mm x 奥行(D):約421mm
前面と左側面に吸気口が備えられており、目の粗いフィルターが取り付けられています。
上部や下部には吸排気口はなく、前から後ろに向かってエアフローを行う静音寄りのミドルタワーケースとなっています。
背面のパネルのマザーボードの映像出力端子には、封印が施されていました。
これは、このモデルに搭載されているCPUがグラフィック機能を持たないモデルが載っている為、間違えて接続しないようにという配慮でしょう。
背面下部にあるグラフィックボードに搭載されているHDMIx1とDPx3が、使用できる映像出力端子となります。
USB端子はタイプCまで用意されて、十分な数が搭載されてます。
音声出力ジャックがステレオ出力までなので、5.1chや7.1chのサラウンドシステムを構築したい方は注意してください。
スペック
フロンティア FRGXB660/WS15/NTK
- Windows 11 Home 64bit版 [正規版]
- インテル Core i5-12400F(2.50GHz/4.40GHz/ 6コア / 12スレッド / 18MBキャッシュ)
- 空冷CPUクーラーサイドフロータイプ(オプションでDeepCool製AK400へ変更可能)
- インテル B660 チップセット搭載マザーボード
- 16GB (8GB x2) PC4-25600 (DDR4-3200) (オプションで32GB x2へ増設可能)
- NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti 8GB
- 1TB M.2 NVMe SSD (OSインストール)
- 600W ATX電源 80PLUS BRONZE (日本製コンデンサ仕様)(オプションで850Wへ変更可能)
概要としては以上です。どのメーカーの部品が載っていたかも詳細レビューにて書いていきます。
このスペックが、どこまでゲームに使えるのかという点ですが、最近のゲームの推奨動作環境と比べていきましょう。
比較する上でベンチマークスコアで見ていく事になりますので、筆者が普段より参考にさせて頂いているサイトを紹介させてもらいます。
非常に多くのパーツのスコアを掲載しており、構成を考える時に非常に便利なサイトです。
PC自由帳(CPU性能比較表)
PC自由帳(GPU性能比較表)
FRGXB660/WS15/NTK | エルデンリング | Apex Legends | フォートナイト | ファイナルファンタジーXIV | |
OS | Windows 11 Home 64bit版 | Windows® 11/10 | Windows 7 64ビット版 | Windows 10 64-bit | Windows® 8.1 64 bit, Windows® 10 64 bit, Windows® 11 64 bit |
CPU | Core i5-12400F (19694)664 | Core i7-8700K (13865)481 RYZEN™ 5 3600X (18332)501 | Core i5 3570T (4911) および同等品 | Core i5-7300U (5283) | Core i7 3GHz 以上 |
メモリ | 16GB RAM | 16GB RAM | 8GB | 8GB RAM | 8GB以上 |
GPU | GeForce RTX 3060 Ti 8GB (8261) | GeForce GTX 1070 8GB (6100) | GeForce GTX 970 (3647) | GeForce GTX 960 (2307) | Geforce GTX970 (3647) Radeon RX 480 (4139) |
引用元
PC自由帳
比較対象として、マルチプラットフォームでリリースされていて、話題となっているタイトルを出しました。
( )内の数字が総合ベンチマークスコア、( )後ろの太字の数字がシングルコアのベンチマークスコアです。
話題になっているどのタイトルでも十分過ぎる性能を持っている事が分かります。
エルデンリングに注目するとゲーム用途では、CPUはマルチスレッド性能よりも1コアの性能が必要になる事が多く、インテル製とAMD製で推奨環境の1世代が違っています。
ゲーム用途ではインテルがおすすめされる所以ですね
Apex Legendsとフォートナイトは、競技性の高いゲームなので、高リフレッシュレートを求めると思いますが、それに対しても十分に応えられる性能になります。
最新の家庭用プラットフォームのゲームに余裕を持って対応できるスペックなので、ゲーミングPCとしても十分使えるものになっています。
次に、ストレージの1TB M.2 NVMe SSDのベンチマークです。

読み込み、書き込み共に非常に速いM.2 NVMe SSDが搭載されています。2500MB/sのタイプが廉価グレードとして売られているのですが、それよりも一段高速なタイプが載っていました。
6000MB/s以上のものも市場には流通してはいますが、ストレージだけが超高速でも処理しきれないのでバランスが取れているのではないでしょうか。
最後に電源の600W ATX電源 80PLUS BRONZEについては、この構成での消費電力の目安は315W程で、推奨される電源容量は消費電力の倍になるので630W程です。
M.2 NVMe SSDやSSDを一つ、二つ程度増設する程度あれば、対応できる容量です。
多くのストレージや外部機器を繋げたり、将来部品の載せ替えを検討してるというのであれば、600Wでは不足してくるのでオプションでの変更をおすすめします。
映像出力の要のGPUですが、次世代GeForce RTX 4000シリーズはサイズも消費電力も大きくなっていくそうです。上位シリーズはリリースが始まっていますが、リーク情報通りなスペックですので、載せ替え予定の方は余裕見てください。
フロンティア FRGXB660/WS15/NTK はおすすめです!
安さも他を圧倒してますが、最新プラットフォームのゲームの推奨環境に余裕を持って対応できる性能を持ち、デメリットらしいものがない非常にバランスの良い構成をしていると思います。
オプション選択できるものも標準仕様の600Wで対応できる範囲で選択ができるようになっており、知識のない方でも欲しいものを追加して貰って問題なく使用できます。
続いて、中身をより詳しくレビューする詳細レビューやっていきたいと思います。